古典の名作に触れる『とりかえばや物語』

ストーリーで楽しむ日本の古典13

『とりかえばや物語 男装の美少女と、姫君になった美少年』

著者:越水利江子

発行会社:株式会社岩崎書店

2016年3月10日 第1刷発行

古典作品を楽しみたいけれど、難しくてなかなか手が出ない。

そんな方におすすめしたいのがこの一冊。

児童書でありながら息つく暇なく一晩で読み切ってしまいました。

平安時代に描かれた、男女入れ替えの物語。

「とりかえばや物語」自体は有名で現代語訳や漫画など色々な作品になっていますが、なんとなく作品名を聞いたことはあるけれど、どれを手に取っていいかわからないという人も多いのではないのでしょうか。

日本の古典では登場人物の名前を官職で表すために、役職が変わると呼び名も変化していくらしいのですが、こちらの作品内では登場人物の名前を一貫させているために(姫君のような弟は「桜花の君」など)とても分かりやすくすらすらと読むことができます。

読み進めるうちにとある登場人物への怒りからページをめくる手が止まらなくなりました。笑

平安時代に性別を超越してこんな自由な発想で面白い作品を描ける人物がいたこと、またそれが作品として現代まで読み継がれていて、それを読める喜びを感じました。

大人も子供も楽しんで読むことが出来る一冊です。

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